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ZENITH「エル・プリメロ」の魅力

ゼニス

 

というとどのようなイメージを持たれるでしょうか?

あまり印象のない方も多いですかね?

 

 

時計好きな人ならば、知っている方が多いはず。

もし、知らないなら今日で覚えてくださいね。

 

 

ゼニス、

その名を有名にしている一番の理由は

クロノグラフムーブメント『エルプリメロ』の存在だと思います。

 

 

1969年は時計界にとって激動の年でした。

 

 

1969年

1月10日・・・ゼニスが世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント『エルプリメロ』を発表(発売は秋となる)

 

3月3日・・・ホイヤー、ブライトリング、ハミルトン連合が自動巻きクロノグラフムーブメント『キャリバー11(クロノマチック)』を発表

 

5月下旬 ・・・セイコーが自動巻きクロノグラフ時計『スピードタイマー』を発売(ムーブメントはキャリバー6139)

 

 

以上のように自動巻きクロノグラフムーブメントの開発に

各社が競いあっていた群雄割拠の時代。

それが1969年。

 

いち早く公表したのはゼニス。

しかし、商品としてどこよりも早く店頭に並んだのはセイコー。

残念ながらホイヤー、ブライトリングの連合はどれも初を逃してしまったのです

(商品として発売されたのはゼニスよりは早かったようですが)。

 

 

ちなみに1969年の12月25日にはセイコーが

世界初のクォーツ腕時計『アストロン』を発表しました。

これにより1970年代はいわゆる『クォーツショック』、

機械式時計の冬の時代へと入るのです・・・。

セイコー凄いですね。

自動巻きクロノグラフの開発もしながら、

クォーツも同時に開発していたという。。。。

 

 

 

 

話は戻りまして、どこよりもいち早く発表したゼニス。

 

その『エルプリメロ』は基本設計を変えることなく今もなお、作られ続けており、

そして世界最高峰のクロノグラフムーブメントと呼ばれているところが素晴らしいのです。

他のメーカーのムーブメントは作られなくなりましたからね。

43年前のムーブメントですよ?それが未だに凄いんですから

 

 

 

では、エルプリメロの何が凄いのか?

 

 

ホイヤー達の『クロノマチック』がモジュール式

(3針時計の機構の上にクロノグラフの機構を重ね合わせる)だったのに対して、

エルプリメロは一体式となった構造でした。

 

さらに毎時36,000振動というハイビート

そして50時間以上のパワーリザーブを備えていました。

 

特にこの36,000振動というのがエルプリメロを語る上ではよく取りあげられます。

36,000振動というのは10ビート、つまり1秒間に針が10回刻むことを言います。

 

現在の多くの時計がだいたい毎時28,800振動(8ビート)です。

エルプリメロはそれらと比較してもハイビートのムーブメントであり、

実際に量産されるクロノグラフムーブメントでは唯一の36,000振動の機械なのです。

 

「ハイビートだと何が良いのか?」

 

時計の心臓部であるテンプの動きが早いということになるのですが、

これは回っているコマと一緒で、

早く回転している方が衝撃などがあっても安定して回ります。

逆にゆっくり回転しているコマは衝撃があると倒れてしまいます。

 

時計のテンプも一緒なのです。早く回転している方がより安定した精度を出しやすいのです。

ただ、テンプがハイビートになると問題点も出てきます。

それはパワーリザーブが短くなってしまう。

そして歯車のかみ合う回数がより多くなる為、

歯車の磨耗を懸念しなければいけなくなってきます。

それらをクリアし、製品化されたのがゼニスの『エルプリメロ』なのです。

と、うんちくが長くなってしまいましたが

そのエルプリメロ搭載モデルでお勧めなのは

03_2080_4021_21_C496

   

エル・プリメロ クロノマスターパワーリザーブ

03.2080.4021/21.C496

100m防水

42mm

925,000円+tax

 

ゼニスが誇る最強ムーブメント『エルプリメロ』、

そのテンプの動きを正面から見ることができるのです。

ちなみに、色んな時計ブランドがスケルトンモデルを出しています。

 

しかし、どのブランドのどのモデルも28,800振動なら、

毎秒8回の回転をする同じ動きでしかないのです。

しかし、エルプリメロは10振動。

エルプリメロでしか見ることのできない動きです。

 

さらに、機械式時計は耳に当てると『チッチッチッ・・・』と音がしますが、

あれも他の時計はどれも同じ音ですが、エルプリメロは10ビートのサウンドです!

ゼニスだけでしか聞くことのできない機械式時計の音というのもまた素敵なのです。

 

 

あと、もう1つお勧めは

クロノマスター1969

03.2040.4061/69.C496

42mm

925,000円+tax

 

1969年に初めてエルプリメロを搭載したモデルのデザインと、

現在のゼニスのアイコン的なオープンデザインを融合させたモデル。

6時位置にはパワーリザーブではなく、クロノグラフの12時間計がついています。

 

 

そうそう、エルプリメロ伝説で伝え忘れていましたが、

1984年から1999年までの15年間、ロレックスのデイトナにはエルプリメロが搭載されていました。

世界的人気のロレックス・デイトナ。

このモデルに搭載されたこともエルプリメロを世界的に一躍有名にした要因でもありました。

 

なお、エルプリメロはエスペラント語で『NO.1』を意味します。

ゼニスという社名は『天頂』を意味します。

そんなネーミングセンスにもゼニスの魅力を感じるのでした・・・

 

ゼニスのモデルはコチラ

 

 

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