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ナビタイマー進化論Vol.5

こんにちは。

 

スリークの飯田です。

 

ようやく、ここまで辿りつきました。

 

書いている量は少なくとも、色々と調べたりしていると時間が掛かるんですよね。。。。

「NAVITIMER8」の画像検索結果

今年発表のあったナビタイマー8。

 

このナビタイマー8が誕生する背景、ナビタイマーとは一体何なのか?

 

ナビタイマーの歴史を振り返りながら数回に分けてお伝えしていきたいと思います。

 

そして今回はようやくナビタイマー8の登場ですっ!!

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ナビタイマー進化論Vol.1

ナビタイマー進化論Vol.2

ナビタイマー進化論Vol.3

ナビタイマー進化論Vol.4

ナビタイマー進化論Vol.5

ナビタイマー進化論Vol.6

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ナビタイマー8の登場

「NAVITIMER8」の画像検索結果

 

2018年1月

 

その足音はSNS(インスタ)から聞こえてきました。。。

 

 インスタ8

 

1月15日に古いヴィンテージのブライトリングの時計がUP。

 

そして、何やら新しいモデルのスケッチの一部や

 

モデルの一部分の写真のUP。

 

 

インスタ8-2

 

1週間以上かけてじらしにじらしてくれました。。。。(笑)

 

そして、

 

1月28日にナビタイマー8の全容が発表されました。

 

「NAVITIMER8」の画像検索結果

 

ナビタイマー8は

 

◆クロノグラフ(キャリバー01=自社ムーブ)

◆クロノグラフ(キャリバー13=7750ベース)

◆ユニタイム(ワールドタイマー)

◆3針デイデイト

◆3針デイト

 

の5型。

 

おそらく、多くのブライトリングファンが初見では思ったはずだ。

 

『これが【ナビタイマー】??!!』

 

と。

 

そう。ここまで何回かに渡ってナビタイマーの歴史と進化をだどってきましたが

 

多くの人が

 

ナビタイマー航空計算尺クロノグラフ

 

という図式が出来上がっていたはずなのです。

 

 

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ナビタイマー8は『ナビタイマー』なのか?

 

ナビタイマー8を発表した仕掛け人は

2017年にブライトリングのCEOになったジョージ・カーン

「ジョージ カーン」の画像検索結果

 

彼は1992年にタグ・ホイヤーに入り、時計業界のキャリアをスタート。

 

2002年には若干36歳にしてIWCのCEOとなり2016年まで続けてきました。

 

そして2017年にはリシュモングループで時計ブランド全ての責任者になった人。

 

それを蹴ってのブライトリングへの移籍

 

その彼が最初に手掛けた新作が

 

ナビタイマー8なのです!!

 

 

そして、往年のブライトリングはファンはナビタイマー8を見て

 

『こんなのナビタイマーじゃない』

 

『ブライトリングは終わった』

 

と言うような人もいたとか。

 

 

しかし!

 

ちょっと待ってください。

 

IWCであれだけの辣腕を振るって業績を上げてきた人が

 

そんなファンの期待を裏切るようなことを簡単にするものでしょうか???

 

思い出してください!

 

過去のナビタイマーを・・・・

 

 

「NAVITIMER92」の画像検索結果

ナビタイマー92

1942年のクロノマットと同じ計算尺で、航空計算尺ではないナビタイマー。

 

 

Breitling Navitimer Football A13019

ナビタイマー フットボール

計算尺のないナビタイマーがいたことを・・・・

 

 

いや、でも分かりますよ。

 

その何て言うんですが、言いたいことは。

 

航空計算尺が付いていなくてもナビタイマーらしい顔付きって言われるんですよね。

 

 

でも

 

1990年代後半、ブライトリングの商品構成は

 

◆ナビタイマー ライン(ナビタイマー系)

◆クロノライナー ライン(クロノマット系)

◆ナイトフライト ライン(レディース系)

◆プロフェッショナル ライン(エアロスペースやスーパーオーシャンなど)

 

の4つに分かれていました。

 

 

このナビタイマーラインには

関連画像

プルミエ

と呼ばれるこのようなモデルが存在していました。

 

30年代の防水性を持たせたクロノグラフのネーミングを採用。

計算尺なんてありません!!

 

これは皆さんが思っていたナビタイマーらしい顔ではなくないですか?

 

 

いや、分かります。分かりますとも。

 

名称に『ナビタイマー』と入っていませんもんね。

 

シリーズは一緒でも『ナビタイマー』ではない!と。

 

 

 

では!!

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1986年に発表された初期のエアロスペースの文字盤に『NAVITIMER』の表記があったのはご存知ですか?

 

名称は当初からエアロスペースでしたが、文字盤にナビタイマーの文字。

 

それはこのモデルに『ナビタイマー』という名前の持つ意味合いがあるモデルとしての思いがあったからではないでしょうか。

 

 

 

そして!!!

 

こんなナビタイマーがあったことはご存知ですか?

自動代替テキストはありません。

ナビタイマー アヴィ

 

50年代~60年代に作られた『AVI』というモデルは通称『コ・パイロット』と呼ばれていました。

 

コ・パイロットとは『副操縦士』という意味合いがありますが

 

パイロットにとって自分を補佐してくれる大切な相棒であるよう作られたモデル。

 

自動代替テキストはありません。

↑これがAVI(通称CO-PAILOT)。

 

このモデルを踏襲したモデルとして90年代には『ナビタイマー アヴィ』として登場しているのです。

 

 

 

「NAVITIMER AVI」の画像検索結果

↑もう一度ナビタイマー アヴィ。

 

インデックスがバータイプかアラビア数字かの違いはありますが

 

ナビタイマー8と雰囲気というか系統的には似ていますよね。

ここまで、来たらナビタイマー8もナビタイマーだと思っていただけるのではないでしょうか。

 

近年のブライトリングの商品構成だと『ナビタイマー』とネーミングが付くものはすべて航空計算尺+クロノグラフでした。

 

だから、ナビタイマー8はナビタイマーじゃない!と一瞬拒絶した方もいるかと思います。

 

でも何も航空計算尺付きのナビタイマーが無くなるわけではありません。

 

ナビタイマーのバリエーションが増えるだけです。しかも正統な伝統を引き継いで。

 

 

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前回、最後の方で書きましたが、ナビタイマー01である種の完成形になった『ナビタイマー』。

 

では、新たな『ナビタイマー』の進化は?と問うた時に

導き出された方向は、『多様性』だったのです。

 

一時、『航空計算尺+クロノグラフのナビタイマー』の多様性をもたせていた時期もありましたが今回はその手法とは違った進化なのです。

 

進化というテーマで書いてきたので、思うのですが

 

これは生物の進化と似ているのかもしれません。

生物は進化する過程で枝分かれしてきています。今では全然違うように見える生き物でも祖先は一緒だったりします。

このナビタイマー8も、1952年から続いてきた『ナビタイマー』の枝分かれした進化モデルに当たるのかもしれません。

これが正統な進化だったのか、この進化の先が続いていくのか、その答えは少なくとも10年以上は経たないと答えは見つからないと思います。

 

しかし、個人的に今、強く感じるのはこれは正統な進化、必然的な進化だったのだろう、ということ。

 

そんなことを考えていると、大げさかもしれませんが、もしかしたら歴史的な枝分かれの瞬間に私達は立ち合えているのかもしれない

 

そんなふうにも思えるのです。。。。。

 

今回はここまで。

 

次回はようやく最終回!!

 

 

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私が書いた他のブライトリング関連ブログも是非ご覧ください。

BREITLING STORY ~ナビタイマー~

BREITLING STORY ~クロノマット~

宇宙の話とBREITLINGとOMEGA

BREITLINGのアフターサービス

なぜBREITLINGは魅力的なのか

ナビタイマー進化論

 

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