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「クロノメーター」と「クロノグラフ」って似てるけど別物なんです

2014.10.14

突然ですが「クロノメーター」って知っていますか?

 

聞いたことあるけどイマイチよくわからない!

「クロノグラフ」と「クロノメーター」の違いがわからない!

という方も多いかと思います。

時計関係の用語で「クロノなんちゃら」ってやたら多くてややこしいですよね…!

 

 

と、いうわけで

まずは「クロノメーター」と「クロノグラフ」の違いから。 

 

「クロノメーター」⇒時計の高品質・高精度を保障する為の『規格』のこと

「クロノグラフ」⇒ストップウォッチ機能のついた時計のこと

もしくは時計についているストップウォッチ機能のこと

 

ざっくり言うとこんな感じです!

言葉は似ていますが、意味は全く違いますよね!

 

後ほど詳しく書きますが、

「クロノメーター」は

時計が高精度であることを保障するための『規格』『認定』

もしくはそのクロノメーター認定に合格した時計そのものを指す言葉でもあります。

厳しいテスト精度テストをクリアした時計に与えられる『称号』とも言えますね。

なので、「クロノグラフ」や「ムーンフェイズ」や「カレンダー」とは違って、

時計の機能そのものを表す用語ではありません。

 

どっちかというと

「トクホ」とかに近い感じです…かね…?(笑)

 

「クロノグラフ」は先ほども書いた通り、

時計のストップウォッチ機能を指す言葉です。

 

 

2つの違いはもう大丈夫ですね!(/・ω・)/

 

次は、

「クロノメーターってどんな規格なの?」

という話なのですが、

 

「クロノメーター」という言葉の起源を遡ると、

18世紀にイギリスで開発された航海用の精密な海洋時計に由来しています。

その当時、高精度の時計と言えば「振り子時計」だったのですが

振り子時計は船の上では波による揺れに影響されて上手く機能しなかったのです。

 

大航海時代だった当時、航海の増加で海難事故が多発していたこともあり

海の上でも正確に時を刻む時計が必要になりました。

 

そうして開発されたのが

「マリン・クロノメーター」だったのです。

 

多くの時計職人がマリン・クロノメーターを作り

その精度や美しさを各天文台主催のコンクールで競うようになっていきました。

 

そして時計の製造が工業的になり、時計が工業製品として扱われる時代になるにつれて

より中立的で明確な基準が作成され、製品の精度を検定し

時計の精度を「認定する」という流れが出来上がっていったのです。

 

 

そんなこんなで時代を経て…(ざっくり)

 

 

1973年にはスイスクロノメーター認定協会

Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres 、通称C.O.S.C.→「コスク」と呼びます

という組織が作られ、(前身はスイスの「時計歩度公認検定局」という組織でした)

 

1976年にはクロノメーター規格がISO規格として定められ

現在に至るわけです…!

 

 

で、肝心のクロノメーターの検査はというと

腕に付けた状態や置いてある状態など、

実際の使用環境を想定した5つの姿勢差と3つの温度差で

15日間にわたり精度を測定していきます。

 

姿勢や温度の条件によって生じる誤差など7項目を測定し

その誤差が基準内であるかチェックされます。

もしくは

こういう検査ということです。

 

1日の精度誤差(日差)は必ず―4~+6秒以内であるということが

クロノメーターであることの大前提です!

 

が、そのほかにも計7つの厳格な基準がありまして…

スイス製腕時計全体のうち

クロノメーターをパス出来るのはわずか3~4%ほどらしいです|д゚)

 

 

ここまでガーっと書いちゃいましたが

なんとなーく「クロノメーター」についてわかっていただけましたでしょうか(/・ω・)/

 

これだけだと

じゃあクロノメーターじゃない時計は精度が低いの?

なんて思われるかもしれませんが

実は必ずしもそうとも限らないのです。

 

例えば、クロノメーター以外にも様々な時計に関する規格が存在しますし、

クロノメーターに匹敵する精度テストを自社で行っているメーカーも数多くあります。

 

クロノメーター認定にも試験料が掛かる為、その分時計の金額も上げなければならない

という事情もあったりするので、

クロノメーター認定の時計にも決して短所が無いわけではないのです。。

 

 

例えるなら、

英語を一生懸命勉強して、試験料を払って英検1級を取るか、TOEICで950点を取るか…

もしくは試験は受けないけど英語は完璧に使えるようにするか…

みたいな感じでしょうか(笑)

どっちの称号をとっても英語力は高いことに変わりないですからね~(-ω-)

 

 

なので、

クロノメーター=最強!

と言い切れるわけではないのですが、

コストをかけてまでクロノメーター認定を取るということは

非常に意味の有ることだと思います。

 

テスト内容や基準もはっきり公開されているので、安心感がありますし…(*´з`)

こんなに小さい腕時計のムーブメントの精度が

公的な機関によって保証されているとわかるだけでも

よりその時計が特別に感じられて、大切にしたくなると思います( *´艸`)

 

 

さて、

ながーーくなりましたが、(笑)

最後にクロノメーター取得の時計をいくつかご紹介いたします!

 

ブライトリング

クロノマット44

Ref. A011 B67 PA

44mm

500m防水

993,600円

(ブライトリングの時計は100%クロノメーターです)

 

 

 

ボールウォッチ

ネドゥ

Ref.DC3026A-SCJ-BK

42mm

400m防水

459,000円

 

 

 

タグホイヤー

グランドカレラ

Ref.CAV511A.BA0902

43mm

100m防水

739,800円

 

 

「クロノメーター」と「クロノグラフ」って似てるけど別物なんです

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