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グランドセイコー:SBGY011 “朝ぼらけ”

2023.01.17

朝ぼらけ

有明の月と見るまでに

吉野の里に

触れる白雪

百人一首の31番、坂上是則(さかのうえのこれのり)の歌

 

日本語訳

夜がほのかに明るくなってきた明け方頃、あたかも有明の月かと思うほどに、吉野の里には白雪が降り積もっているではないか。

※有明の月→明け方にまだ空に残っている月

 

 

 

SBGY011

夜が明け、空がほのぼのと明るくなった「朝ぼらけ」の情景をダイヤルに表現したモデル

 

 

 

 

SBGY011「朝ぼらけ」は仄かな光がもたらす柔らかい光を表現しています。
明け方のやわらかな光を表現するために、朝霧のような繊細な型打パターンに放射仕上げを施すことで、奥行きの感じられるダイヤルに仕立てました。秒針にはテンパーブルー秒針を採用し、夜から朝に移り変わる時間帯をダイヤル上で表現しています。

「光と陰」というテーマで、まさにそれを体現したような時計になっています。

 

 

朝ぼらけの文字盤は全体的にふわっと広がるような非常に柔らかい印象。

白い時計の文字盤は比較的清潔感があり光沢もスパッと出るものが多いんですが、

敢えて柔らかい光にしているのが特別感が出ています。

 

 

 

「44GS」ケースについて

44GSとは1967年に日本ならではの美意識のもとに生まれたグランドセイコー独自のデザイン文法「セイコースタイル」を確立したモデルです。
特徴は、「ザラツ研磨」によって磨き上げた歪みのない平面と直線を主体としながら、逆傾斜になったケースサイドの面を稜線でつなげることによって、面と面が際立つシャープな造形美を実現していること。そこには、時に応じて、光と影が織り成す無数の陰影が生まれ、表現のある輝きを演出しています。この光と影の調和によって現れる幾多の表情こそが、グランドセイコーが重きを置く日本特有の美意識そのものです。
そして2013年この傑作モデルをベースに、実用性に沿って進化させた「44GS 現代デザイン」が誕生しました。44GS 現代デザインにおいて、新たな解釈が加えられたのはケースサイドの造形です。本来セイコースタイル「平面を主体として、平面と二次曲面からなる」ことをデザイン方針のひとつに定義しているため、その造形は直線的になっていましたが、時代とともに、防水性や耐久性の向上などを目的に外装の設計思想は変化してきました。その上で、より心地よい装着感を実現するために「ザラツ研磨」がもたらす歪みのない平滑な鏡面を44GSと同じく多用しながら、ケースサイドの稜線にゆるやかなカーブをもたせ腕なじみの良いラインを構成しました。これは、セイコースタイルが44GSによって確立された1967年から、ザラツ研磨の研鑽を重ね、その技術にさらに磨きをかけた匠の技があったからこそ実現できた造形です。
そして2022年は1967年の誕生から55周年の年で、これまでいくつかの限定モデルや新作モデルも誕生してきました。

 

 

 

また本作の最大の魅力として、実際の厚さ以上に薄さが際立つケースデザインがあります。これを可能にしているのはボックス型のサファイアガラスです。ボックス型にすることでベゼルの厚さを薄くでき、さらに分針・秒針も曲げる事でベゼルをより一層薄く仕上げています。これらの造形を取ることでダイヤルが手前に見えて凝縮感のある造形になっています。

 

 

 

 

ムーブメントについてですが、SBGY007「御神渡り(おみわたり)」同様の手巻きスプリングドライブ9R31を採用しております。
スプリングドライブとは、ぜんまいの力を使って水晶振動子とICの回路を作動させて、電磁ブレーキを使って精度を制御するセイコー独自の機構です。ベースモデルは48時間のパワーリザーブなのですが、こちら香箱といわれる部品に通常は1本の主ぜんまいが収まっているのですが、こちらは主ぜんまいが2本、2階建てのような構造で格納されています。

パワーリザーブも裏面で、巻上げの時に多くのユーザーが裏蓋を見ながら巻きあげると思われますので、仕上げも筋目にしてしっとりとした美しい外観にしています。

 

「朝ぼらけ」を名称にもつ、柔らかで凛とした時計です。薄くて小ぶりながらスプリングドライブを搭載した、シンプルですが実用的な時計をぜひご覧ください。

 

 

SBGY011

 

 

SBGY007

 

 

 

 

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