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いま、改めて考える時計の価値 ~機械式時計の真の価値とは~

2020.04.08

こんにちは。

スリーク新潟の飯田です。

 

社会はコロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言や緊急事態措置など

大変な状態になっています。

 

新潟ですら外出する人は減っていますし、

あらゆる業種の人達が先行きの見えないこの状態に不安になっています。

 

かくいう私達の時計販売という小売業も同じで

スマホなど普及した現代において、もはや腕時計は必需品ではないですし、

私達が扱うような機械式時計を主とした腕時計は贅沢品という物になってしまいます。

 

今までも当たり前のように何度も言ってきている

機械式時計は一生モノ。

自分の人生の苦楽を共に刻み、次の世代へと託せるモノ。

 

そんな言葉さえ心へは届かなくなっているような気がします。

 

 

ちなみに並行や中古品の腕時計の価格を覗いてみると

ほんの少し前まではプレミア価格が付いていたようなモデルもビックリするような値段に下がっていたりします。

投資目的や資産価値として時計を購入していた人にとっては株が大暴落したようなものと一緒なので

頭を抱えるような状況です。

 

また、今まで正規品に拘り、当店のような正規販売店で時計を購入してくださった人達の中にも

ここまで価格差があるなら、と並行品や中古品に手を出す人も出てくるのではないでしょうか。

 

こんな状況になったからこそ

いま一度、それぞれの方々の時計に対する価値観や想いというのが見直されてくるのではないかと思います。

 

そんなことを考えながら今日はいま一度、時計を持つことの意味を考えてみました。

 

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現在、多くの人々が外出を自粛させられ、せっかくの休みもレジャーや買い物など楽しむことができなくなっています。

終息の見通しがたたず、いつまでこの状況が続くのか分からない、そんな先が見えない状況で精神が疲弊してきている人も多いのではないでしょうか。

この『未来が見えず不安や怖れを抱き精神が不安定となってしまう』のはコロナウイルスに限ったことではないような気がします。

多様な鬱を抱える人たちが増えている現代社会が抱えている問題の1つだではないかと思うのです。

人は未来に希望や光りが見えないと精神を病んでしまうものです。

先行きの見えない未来、暗い未来、そんなことを現実に突きつけられると暗闇を彷徨い精神が崩壊してしまいそうになる。

誰でもそのような不安を感じたことはあるかも知れませんが、どこかで気持ちの切り替えができたりしてきたのではないでしょうか。

しかし、このコロナウイルスの問題は連日報道されており、切り替えできるどころか、さらに気を引き締めて感染予防対策を個々人がしていかないといけないという状況。しかもそれで直ぐに状況が好転するということも無い。

 

こんな時だからこそ『いま』を生きないといけないのだと思うのです。

未来をイメージして目標に向かって取り組んでいくことはとても大切なことだと思います。

しかし、まだ訪れていない未来のことを想像し、不安になったり、怖くなったり、それで精神を病んではもったいない。

 

それよりも、生きている今この瞬間、この時を大切に慈しんで過ごしたいと思うのです。

人は過去や未来に生きているわけではない。『いま』を生きるべきだと思うのです。

少し前にはやった『100日後に死ぬワニ』やタレント『志村けん』さんの突然の訃報などは多くの日本国民に人はいつ亡くなるかわからないという実はごく当たり前のことをリアルに再認識させてくれたのではないでしょうか。

 

【人はいつ亡くなるかわからない】

 

だからこそ、『いま』を生きる。

 

過去の失敗体験や成功体験、そこから学び今に活かせることもあります。

未来を予測したり、理想とする未来を思い描いて、今どのように取り組むのかという指標ともなります。

 

だから過去や未来はもちろん大事ですし、大切なんです。

しかし、過去や未来にしがみ付き、囚われることなく、『いま』を生きるなら、

今この瞬間をちょっぴり楽しいものにできたらよいのではないか、と思うのです。

 

それは、お気に入りの洋服を着て出かけることだったり、好きな香りのフレグランスを身にまとうことだったり、気に入ったインテリアを部屋に飾ることだったりすることかもしれません。

 

当たり前のように過ごしていた『いま』をちょっと良い気分になれるモノで演出してあげられたら、と思うのです。

 

いまを生きる、ならばこそ、そこに時計を身に着けることの意味や価値も少しはあるのではないだろうか、と思うのです。

つまらない会議や、上司に怒られて陰鬱な心境になりそうな時や、目的地までの移動時間や待ち合わせまでの暇な時間など、そんな時にでもお気に入りの時計でチラッと自分の時間を確認できたら、少しは気分が明るくなるのではないでしょうか。

 

なにも嫌な時だけでなく、とても素敵な出会いや出来事があった時にも、喜ぶあなたの幸せな時間を腕元でそっと刻んでくれているお気に入りの相棒がいたらとても素敵なことではないでしょうか。

 

こんな状況、こんな時だからこそ、今は多くの人たちが不安を抱えながらも『生きる』ということに真剣に向き合っているし『死』はすぐそこにある身近なものであり、『人生は有限』であることを改めて実感しているように思います。

 

だからこそ、今この瞬間を生きているあなたの命はとても尊いし、この瞬間、この時間を愛しいとも思えるのではないでしょうか。

『生きる』ということは『時を刻む』ということ。その『生』を違うかたちで目に見せてくれるのが時計であるならばこそ、そこに少しは時計の価値があるのではないでしょうか。

 

生の大切さを噛みしめ、いまこの時を生きていることの素晴らしさを感じ、限られた人生という時間を大切に大好きな時計と共に過ごしたいと改めて思うのです。

 

 

 飯田剛之

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