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120年以上に亘るハミルトンの歴史

2017.03.17

みなさん、

こんにちわ。

 

スリーク新潟のハコイワです。

 

 

私、

ハコイワが大学生時代にせっせとアルバイトに励み、

初めて自分で購入した腕時計がハミルトンでした。

 

当時は高校生の時にデータバンク(世代が一緒の方にはとても懐かしいっ!!)を買い与えてもらっていましたが、

大学生になり、スピードマスタープロフェッショナルを使っていた兄の影響で、

ちょっと背伸びをした機械式時計がほしいなと思い、

お金が貯まるまで足しげく時計店に通ったのを記憶しています。

 

当時購入したのは「カーキ アクション オートマチック」⇒廃盤です。

 

 

100m防水と書いてあったので、

一人暮らしのアパートに帰った後に、

蛇口をひねって流水にさらした記憶はまるで昨日のことのように覚えています。

 

いま思えばとんでもないことしてますね・・・。

 

 

 

そんなハミルトンは1892年、

アメリカのペンシルバニア州・ランカスターという地方で創業しました。

 

 

創業の少し前、

19世紀半ばからアメリカでは鉄道網が発達し始め、

その時に何より必要とされたのが「正確な時計」でした。

鉄道網が整備され始めた当時は、

「不正確な時計」により鉄道事故が多発していました。

そこで創業まもないハミルトンにも高精度の時計を作るよう要請があり、

鉄道会社の公式時計として採用されることで、

評判を獲得していったのです。

 

当時はハミルトンの他、

ボール・ウォッチやウォルサムなど、

多くのアメリカ時計メーカーが隆盛を極めた時代ともいえます。。

 

ハミルトンの礎を築いたのは、

鉄道の発達だったのです。

 

 

 

 

その後の二度の大戦がハミルトンを更に飛躍させます。

 

空軍からの依頼で製作されたパイロットウォッチ、

陸軍からの依頼で制作されたフィールドウォッチ、

海軍からの依頼で制作されたマリンクロノメーター。

 

全てにおいて共通していたことは「高精度」でした。

100万個以上の軍用時計を納品したハミルトンは、

戦場をくぐりぬけてきた不屈のアメリカン・スピリットが宿った時計ともいえます。

 

いまも作られる不滅の人気作”カーキ”は、

色もカーキだったんですねぇ。

 

 

 

 

そしてついにハミルトンのアイコンモデルが登場。

 

ご存じ”ベンチュラ”です。

 

当時としては画期的な電池を動力源とした”電磁テンプ式”腕時計です。

ミッドセンチュリー的なデザインで人気を博し、

今でも最も人気のあるモデルです。

 

そもそも機械式時計は、

 

機械式時計 = 【 ゼンマイがほどける力 ⇒ テンプ ⇒ 歯車 ⇒ 針が動く 】

 

という順番で動力が伝わりますが、

 

電磁テンプ式時計 = 【 電池 ⇒ 変換するスイッチ ⇒ 歯車 ⇒ 針が動く 】

 

というような、

機械式の動力源となるゼンマイと、

ゼンマイのほどける力を調節するテンプを入れ替えたもので、

手で巻かなくても動く時計(精度はちょっと良くなったくらい)というような位置づけでしたが、

何よりも衝撃的だったのがそのデザイン!

なんせ、

後に「世界で初めて車に翼を付けた」なんていわれた、

当時のキャデラックをデザインした”リチャード・アービブ”さんがベンチュラもデザインしてますからね!

 

ちなみに59年型キャデラックの救急車をベースにした有名な車がこちら。

出典:HOTWHEELS-ELITE.COM [GHOSTBUSTERS ECTO-1 30th Anniversary Edition]

 

ご存じ、

懐かしのゴーストバスターズですよ!!

このテールフィンが「世界で初めて車に羽を生やした」ところです。

59年型キャデラックの救急車をベースに作られたこの車。

この車とベンチュラが当時の空気感を伝えてくれます。

 

ちなみに、

2016年公開の新・ゴーストバスターズは、

1980年型のキャデラックの霊柩車をベースにしています。

 

 

 

 

次にハミルトンの名が歴史の大舞台に立つのは、

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

「世界初の自動巻クロノグラフ」が世に生み出された時です。

 

世界初の自動巻クロノグラフ”クロノマチック”は、

1969年3月3日、

「ブライトリング」

「ホイヤー・レオニダス」

「デゥボア・デプラ」

「ハミルトン・ビューレン」

の4社共同開発という形で発表されました。

 

当時、

ハミルトン・ビューレンのマイクロローター搭載の薄型自動巻ムーブメントの上に、

デゥボア・デプラのクロノグラフモジュールを重ね合わせるという、

「二層式のムーブメント」という画期的な解決策を生み出し開発されました。

 

当時はムーブメントの取り回しの都合で左リューズになったのが、

自動巻は巻かなくてもいいからリューズが左なんだ!ってことになった(した?)らしいです。

マイクロローターも二層の内側に位置しているので整備性がよくなかったのは自明の理。

 

この「二層式ムーブメント」という考えは今でも時計業界では一般的で、

自動巻+クロノグラフの他にも、

自動巻+永久カレンダーやクオーツ+機械式クロノグラフなんてのもありました。

モジュール構造という考え方をそれまで以上に広めたという功績こそ、

このクロノマチック開発で得られた最大の功績ではないでしょうか。

 

 

 

 

「007 死ぬのは奴らだ」でジェームズ・ボンドに扮する”ロジャー・ムーア”が、

世界初のLEDデジタル時計の”パルサー”を身につけたり、

もちろん近年のハリウッド映画でもところどころに採用されています。

 

アメリカのブランドで(生産は全てスイスですが)継続して操業しているブランドはハミルトン位ですが、

こういった歴史があるからこそ各方面から愛されるブランドになったのでしょう。

 

最後に、

個人的ハミルトンはこちら!

 

HAMILTON KHAKI FIELD MECHA

H69419933 ¥50,000+税

 

ハミルトンのページは【コチラ】から!!

 

2017年からはレッドブルエアレースの公式タイムキーパーとなり、

ベンチュラもと初登場から60年を迎えます。

まだまだハミルトンからは目が離せません!!

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