スリークはウブロ、カルティエ、タグホイヤー、ブライトリング、パネライ、オメガ、グランドセイコーをはじめとした高級時計やメガネなどの正規販売店です。

時計の防水性能について

2017.02.19

 

こんにちは。

スリークの飯田です。

 

皆さん、時計を選ぶ時にある程度スペックは気にされると思うのですが

どのようなスペックを気にされますか??

 

私は意外と『防水性』を気にしてしまいます。。。(笑)

 

現代のモデルは殆どが日常生活防水以上のモデルばかりで、非防水モデルは見かけることがないので

基本的にはそんなに気にしなくても大丈夫ではございます。

 

あ、でも

 

時計着けて海に潜りたい!!

 

とか

 

泳ぎたい!!

 

とか、そういう考えを持ってるようでしたら別ですが。

 

 

ちなみに私が時計に対して防水性を気にするのは『いつでも、どこでも、常に身に着けていられる時計』が好きという個人的な感情だけでございます・・・・

 

でも、まぁどのようなモデルが欲しいかにもよるんですけどね。

 

ドレスウオッチなら日常生活防水で充分です。

 

ハードに使いたい時計でも、本当は100M防水あれば充分なんでしょうね。でも個人的には300M防水以上を求めてしまったり・・・

でも、あまり防水性が高いとケースの厚みが出てしまって、それも個人的にはマイナスに感じてしまったり。。。。

ここら辺のスペック問題は自分の中では尽きることのない永遠の課題でございます。。。。(笑)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

さて、そんなわけで防水性の話になりますが

防水性の表記は

 

「○○m防水」

 

「○気圧防水」(○ber)

 

などいろんな表記がされていますが、

一般的にはなんとなくこんな認識かと思います。

 

30m防水=3気圧防水日常生活防水。雨にぬれるくらいはOK。

 

50m防水=5気圧防水⇒ちょっと水道の水がかかっても大丈夫。

 

100m防水=10気圧防水⇒水に入ってもセーフ。潜るのはNG。

 

 

~↓ここからダイバーズウォッチ↓~

 

200m防水=20気圧防水⇒泳いでも潜っても大丈夫

 

300m防水=30気圧防水以上⇒スキューバダイビングも出来る。

 

 

どの防水性でどこまで出来るのかというのは

メーカーごとに微妙に違うこともあるのですが…

(例えば100mでも泳いでいいよ!という場合もあったりします。)

 

ちなみに100m=10気圧としていますが、これは

「100m潜ったときにかかる水圧が10気圧に相当する」

ということです。

 

なんでハッキリしないの!!!

と言いたいところですが…

ハッキリしない理由の一つに

日本の規格と海外の規格が異なっているということがあります。

 

その為、なんだかもやっとした感じになってしまうのです。(笑)

 

 

防水性能の表示(WATER RESISTANT)は

日本ではJIS(日本工業規格=Japanese Industrial Standard)

国際的にはISO(国際基準化機構=International Organization for Standardization)

に基づいて定められています。

 

まず日本国内での分類の仕方についてですが、

日常生活用の防水時計の表示は『気圧』(Water resistant ○ber)表示で、

潜水用の時計(ダイバーズウォッチ)の表示は『メートル』(Diver’s ○m)表示

と、なっております。

 

 

 

表をお借りしてきました↓

 

 

 

 

もしくは・・・↓

 

ちなみにJISの検査は

潜水時計は防水表記の1.25倍の水圧をかけてテストを行い、

防水時計は防水表記のままの水圧でのテストを行います。

 

やはり潜水時計はより厳しい検査があるようです。

また単純に防水性能だけでなく

 

1.判読性 2.耐磁性 3.耐衝撃性 4.耐塩水性 5.水中作動性 6.操作部防水性 7.耐熱衝撃性 8.加圧防水及び強度 9.耐浸漬性 10.耐ヘリウムガス性 11.付属品の耐外力性

 

といった項目のテストもあります。

 

 

さて、

ここまではあくまで日本での基準に関する話なので、

海外製の時計の防水表示がそのままJISのものに当てはまるとは限りません。

 

上記にあるように、海外製の時計は主にISOに基づき表示がされています。

と言っても、JISの基準と大幅に異なっている…

というわけでは無さそうです。

(どうやらJISの規格がISOのベースになっているようです)

 

ただ、ISOでは防水性能を『気圧(ber)』と『メートル』

どちらで表示しても良いことになっているので

メートル表示だからといって

絶対水に入れても大丈夫!と思わないほうが吉なのです。

 

 

うーん、ややこしいですね!(笑)

 

 

しかも!

すべての時計がこのISOやJISに沿った表示をしているわけではないのです・・・

 

ちなみにブランドによっても表現が違っていたり

同じブランドでも国によって表現が違っていたりして不思議なのです。。。

 

 

だいたい3気圧防水とかに対しては日本でもスイスでも同じような生活防水としての表現なんです。

 

一方で300M防水に関しても日本でもスイスでも同じようにダイビング可能という表現なのです。

 

一番ナゾなのが100M防水

 

ブランドによっては

日本の資料の注意書きには『軽くプールに入る程度。着けたまま泳がないでください』などのことが書いてある一方で

スイスの資料などには『水上スキー、飛び込み、素潜り可能』となっていたりします。

 

万が一のことを考えての表現なんでしょうね。。。

 

ただ、JIS規格や色々なブランドの防水性能表記など、そして個人の経験値を加味しますと

100M防水だったら泳ぐくらいは問題なし!!

と言えると思います。

 

ただ、店頭では『なるべく着けた状態では泳がないでください』と私は言いますけど・・・

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

と、ここまで防水性について書いてきましたが

 

ここで一番重要なこと!

 

 

どんなに防水性の高い時計でも

 

ねじ込み式リューズをきちんと閉めていなかったり

 

長年オーバーホールやメンテナンスをしていない時計だと

 

本来の性能を発揮出来ないのでご注意くださいませ!

 

 

とりあえず、 防水表示の違いに関しては

①    潜水時計か、防水時計かの違い

②    規格の違い

 

といった感じで

なんとなーく頭の片隅に置いておいて頂ければと思います(笑)

 

それでは、

お付き合いいただきありがとうございました!!!

SHARE